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☆Floss or Die!? フロスを使おう☆

2024年5月24日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

「フロスオアダイ(Floss or Die)」という、アメリカの歯周病学会が1998年に発表したキャッチコピーがあります。
「フロスをしますか?それとも死にますか?」という中々インパクトのある言葉ですが、あながち間違いではありません。
歯周病とは、お口の中の細菌により歯肉に炎症を起こし、やがて歯を支える骨を溶かしていき、やがては歯が抜け落ちてしまう病気です。
歯周病はサイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)と表現されるほど自覚症状がない病気で、ひどくなるまで気が付きにくく、
自然治癒することはありません。
さらに、慢性的な歯周病は、歯周病菌やその菌が産生する毒素や炎症反応性物質などが、歯ぐきの毛細血管を通して全身のあらゆる組織に送られ、
全身で悪影響を及ぼしていきます。狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・関節炎・腎炎・糖尿病・低体重児出産などあらゆる病気のリスクが高まるのです。

★使っていますか?デンタルフロス
 日本人でデンタルフロスを毎日使用している人は36.7%。およそ3人に一人しかいません。
しかし、どれだけ丁寧に歯を磨いても、歯ブラシで落とせる歯垢は60%だけです。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間にブラシが届かず、歯垢を落とし切れないからです。
歯ブラシとデンタルフロスを併用することで、約90%の歯垢を除去することができます。
デンタルフロスを使うと、下記のようなメリットがあります。

・むし歯や歯周病予防に効果的
デンタルフロスで丁寧に歯垢を取り除くことによって、虫歯や歯周病の予防につながります。

・口臭の予防や改善
食べかすや歯垢は、口臭の原因になります。
もし使用したデンタルフロスのニオイを嗅いで「臭い」と感じたら、口臭がしているかもしれません。
デンタルフロスで綺麗にお掃除し、口臭を予防しましょう。

・むし歯や歯周病、詰めものなどの不具合を早期発見できる
デンタルフロスを使っていて、同じ場所で切れたり、引っかかるときは、歯と歯の間が虫歯になっていたり、
詰め物や被せ物に不具合が出たりしている可能性があります。
歯科を受診しましょう。

★デンタルフロス何を使えばいい?
デンタルフロスには大きく分けて、自分で必要な長さの糸を切り取って使う「糸まきタイプ」と、持ち手がついている「ホルダータイプ」があります。
人のお口の中はそれぞれ個性があります。
当院では、患者さん一人ひとりに合ったデンタルフロスや使い方を歯科衛生士がアドバイスしています。
わからない方はお気軽にご相談ください。
効果的に使用し虫歯や歯周病を予防しましょう。

☆子供のころから定期的に歯科医院へ通いましょう☆

2024年5月17日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

5月に入り、さわやかな空を色とりどりのこいのぼりが泳いでいましたね。

さて、みなさんはなぜ、こいのぼりのモチーフが鯉なのかをご存じですか?
昔、中国の黄河に竜門と呼ばれる渓谷があり、この激流を登りきれた魚は霊力が宿り龍になる、と言われる『登竜門』という伝説がありました。
この伝説をもとに、日本でも盛んに「鯉の滝昇り(滝登り)」の絵画が描かれるようになりました。
江戸時代の武家社会時代、武士の家に男の子が生まれると、家紋の付いた旗や幟(のぼり)を立てて祝う風習がありました。
武家を見習い江戸庶民の間では、様々な困難に打ち勝って大成する立身出世の象徴「鯉」を幟にするアイデアが生まれ、こいのぼりをあげて祝う風習が広まっていったのです。

こいのぼりには、様々な難関を鯉のように突破して立身出世してほしいという願いが込められているのですね。
さて、子供たちがすくすくと育つためには健康な歯が不可欠です。
子供のころから定期的に歯科医院へ通いましょう。

☆子供の歯はなぜ生え変わるの?☆

2024年5月10日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

お母さんのお腹の中にいる頃から歯の元となる原基とよばれる芽のようなものができます。
生後8ヶ月頃から乳歯が生え始め、3歳頃までには上下左右で20本の乳歯が全て生え揃います。
乳歯がすべて生えそろうころには何でも食べられるようになり、体も発達してきます。
さらに成長すると、顎骨が大きくなり、次第に乳歯の間の隙間が大きくなっていき、本数も足りなくなって咀嚼が十分に得られなくなります。
顎骨の成長に伴い、顎骨に見合った大きさと本数の歯が必要になるため、乳歯から永久歯に生え変わると考えられています。

★乳歯は永久歯を目指して伸びる?
乳歯の生えかわりが始まる6歳頃には、永久歯はあごの中で生える準備をしています。
顎の中(乳歯の下)で永久歯のもとになる歯胚ができ、時間をかけて成長していきます。
その後永久歯の歯冠部が完成し、歯の根の部分が作られ始めると、乳歯の根を溶かす細胞が現れ、永久歯の上にある乳歯の根が少しずつ溶かされていきます。
そして乳歯はグラグラになり抜け落ち、永久歯が顔を出します。
このとき、乳歯がいつまでも抜けなかったりすると、永久歯がうまく生えず、歯並びが悪くなることがあります。
また、永久歯は乳歯を目指して伸びていくので、乳歯が早く抜けてしまうと永久歯が目標を.失い、本来萌出すべき位置から離れた場所に出てしまうこともあります。

★大切なお子様の歯のためにできること
◆生え変わったばかりの永久歯の虫歯に気を付けましょう
生えてから2~3年の永久歯は「幼若(ようじゃく)永久歯」といって、歯質そのものが未成熟なので虫歯になりやすく、一度虫歯になってしまうと非常に進行が速いという特徴があります。
だ液中のカルシウムなどのミネラルが少しずつ歯に入り込んでいくことで、だんだん通常の永久歯の硬さと強さになっていきますので、お子様の仕上げ磨きは、永久歯が生え揃う10~12歳位まで続けることが推奨されています。
しっかりと歯磨きをして虫歯を予防しましょう。

◆乳歯のむし歯もきちんと治療しましょう
いずれ永久歯に生え変わるからと、むし歯の治療をしないでおくと、むし歯菌がお口の中で繁殖してしまい、やがて生えてくる永久歯がむし歯になりやすくなってしまう恐れがあります。
また、乳歯のむし歯が悪化して歯根の先端にまで達すると、そこに膿が溜まり、後から生えてくる永久歯にも影響を及ぼします。
乳歯の虫歯もしっかりと治療をしましょう。

◆歯が生えてきたら歯医者さんデビューをしましょう
できるだけ小さいころから歯医者さんへ通うと、虫歯予防ができるだけでなく、正しい歯磨きの方法がわかったり、お子様の歯の異常を早く発見することができます。
また、歯医者への苦手意識もなくなります。歯が生えたら歯医者さんへお越しくださいね。

☆歯磨きを見直しましょう☆

2024年4月15日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

4月になり暖かくなりましたね。
さて、4月の誕生石と言えば宝石の王様「ダイヤモンド」です。

実はこの「ダイヤモンド」、歯科医院とも深い関係があるのをご存じですか?
歯は、私たちの体の中で一番固い部位で、歯のエナメル質は鉱物の固さの基準であるモース硬度で7、
水晶と同じくらい固いと言われています。
そんな固い歯を削るタービンという機械には、世界で最も固い鉱石のダイヤモンドが使われているのです。
このダイヤは工業用ダイヤと言って、ガラス切り、レコードの針、人工衛星の窓など様々なものに使用されています。
そして、治療で使用する『ジルコニア』という素材。これは天然のダイヤモンドの次に固い素材で、
実はアクセサリーに使用する『ジルコニア』とほぼ同じ材料で作られています。
強度が強く審美性にも優れている新しい歯科材料です。面白いですね。

歯は一度削ってしまうと元には戻りません。
なるべく歯を削らずに済むように、日頃から歯磨きをしっかりとしましょうね!

☆お薬手帳を活用しましょう!☆

2024年3月14日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

お薬には、皆さんの知らない様々なリスクがあります。
副作用はもちろん、お薬をもらった病院以外で別治療を受ける時も十分な注意が必要です。

歯科は「お口の病気なので関係ない」と思われがちですが、そうではありません。

特に注意が必要なのが、「ビスフォスフォネート系製剤」(BP製剤)という薬で、骨粗しょう症、関節リウマチ、悪性腫瘍など多くの疾患で使われています。
このお薬を使っている方が歯科で抜歯や手術などを行うと傷口が閉じにくくなったり、最悪の場合感染が広がって顎の骨が溶けてしまう(顎壊死)こともあるのです。

このように、一見お口とは関係ないと思われる病気でも大きなトラブルの原因となることもあります。
受診の際は、現在飲んでいるお薬を正確に報告していただくほか、薬の名前などがわからない場合はお薬手帳を提示いただけると、そのような危険を避けられます。
歯科に限らず医療機関を受診する際は必ず携帯しましょう。

また、点滴についてはお薬手帳ではわからないこともあるので、定期的に点滴を受けられている場合は忘れずにお伝えいただきますようお願い申し上げます。

☆こんなおやつは虫歯になりやすい!☆

2024年3月13日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

虫歯の最大の原因は、むし歯菌がお口の中の糖分で酸を作り、歯を溶かすこと。
普段だ液がそれを修復(再石灰化)していますが、長時間お口の中に糖分があると、再石灰化が追い付かず、むし歯になってしまいます。
糖分の中でも一番危険なのは、砂糖。 
つまり「砂糖が多く含まれ、長くお口の中に残るもの」が、むし歯になりやすいといえます。

1.とても虫歯になりやすい
  (ガム、キャラメル、グミ、あめ、クッキー、チョコレート、和菓子など)
  砂糖を多く使用し、食べ終わるまで時間がかかり、歯にくっついてなかなか取れないもっともむし歯になりやすいおやつです。

2.むし歯になりやすい
  (ケーキ、クッキー、ドーナツ、など)
  砂糖が使われていますがサクサク、パクパクすぐに溶けてしまうなど口に含んでいる時間が短いおやつです。

3.比較的虫歯になりにくい
  (砂糖不使用のせんべいや、クラッカー、ポテトチップス、果物など)
  砂糖が使われていない、口に含んでいる時間も短いため、むし歯になる危険性は比較的低いおやつです。

糖分が一切入っていないおやつだけを選ぶのは大変です。
大切なことは、糖分がお口の中にある時間をできるだけ短くすること。
また、だらだら食べを続けることは、むし歯だけでなく肥満の原因にもなります。

おやつを食べる時は
①おやつの時間をしっかり決め、それ以外に食べることを控える
②適切な量だけ食べる
この2つがとても大切です!

☆インフルエンザ予防には口腔ケアが効く!☆

2024年2月16日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

冬になり、インフルエンザが流行る時期となりました。
インフルエンザ予防に口腔ケアが効く!
ことは、ご存じでしょうか?

一見、お口とインフルエンザは関係ないように思えますが、そこには密接な関係があります。
お口には常に細菌が存在していますが、歯磨き、デンタルフロス、歯間ブラシなどの口腔ケアを怠ると、
その数はあっという間に増加します。
実はこの細菌がインフルエンザに大きく関係していることがわかってきました。

1.インフルエンザに感染しやすくなる
  インフルエンザは、ウイルスによって感染します。
  実は口の中の細菌が吐き出す酵素の中には、こうしたウイルスを粘膜の中に侵入しやすくするものがあります。
  つまり、口腔ケアができていない細菌が増えた状態では、確実にインフルエンザにかかる可能性が高まります。

2.ウイルスが増殖!薬が効きにくい!
  お口の中の細菌が作り出す酵素の中には、ウイルスそのものを増殖させる酵素もあります。
  これはインフルエンザの悪化につながるだけでなく、お薬の効果まで悪くしてしまいます。
  このように、お口の細菌はインフルエンザと密接な関係があるのです。

3.インフルエンザの発症率が1/10に!
  ある介護施設で口腔ケアをしっかり行った結果、通常の介護施設と比べてインフルエンザ発症率が1/10になったという
  報告もあります。

うがい、手洗い、口腔ケア、まずはこの3つをしっかり行ってインフルエンザを予防しましょう。

☆取れた!つめもの飲んじゃった!☆

2023年8月8日

こんにちは。
あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

たまに、つめものが取れて、飲んでしまった!と、慌ててご来院になる方がいらっしゃいます。
そんな時どのようにすればよいのか?
対応をご説明します。

1.多くはそのままで大丈夫
飲み込んだ場合、多くは胃に流れ込んで、そのまま便として排出されます。
しかし、体調が悪くなった場合は内科でレントゲン撮影をしてもらいましょう。

2.こんな場合はすぐ病院へ
せき込んだり、喉に引っ掛かりを感じた場合は、気管に入ってしまった可能性があります。
ただちに内科を受診してください。

3.放置せず早めの治療を
つめものが取れたところは、歯の弱い部分が露出しており、食べ物も詰まりやすいため、むし歯のリスクが高まります。
早めに歯科で治療しましょう。

☆歯ブラシの選び方☆

2023年7月20日

こんにちは。
秦野市 あめみや歯科医院 院長 雨宮です。
「歯ブラシは、どのようなものを使用したらよいか?」
という質問にお答えいたします。

1.歯ブラシのかたさについて
歯ブラシは毛先がかたいほどプラーク(歯垢)が落ちやすくなります。
しかし、あまりに硬すぎると歯と歯の間に入りにくかったり、歯や歯ぐきを痛めてしまいます。
基本的には普通のかたさを選びましょう。
また、歯肉が腫れている場合は、刺激を与えないようにやわらかめの歯ブラシがおすすめです。

2.大きさも重要!
適当なかたさでも、しっかり歯に当たらないのでは意味がありません。
小さなお口に大きな歯ブラシでは隅々まで磨くことはできません。
反対に、大きなお口に小さなブラシでは時間がかかり磨き残しの恐れもあります。
サイズも自分にあったものを選びましょう。

3.メインの歯ブラシが決まったら
主に使用する歯ブラシが決まったら、さらにしっかり磨けるように、さまざまな歯みがきツールを使ってみましょう。
例えば、歯の隅々を磨く小さな歯ブラシ、歯と歯の隙間を磨く歯間ブラシ、フロスなど、磨きにくいところ専用の道具があります!
自分に合った道具を選んで使いましょう。

4.歯ブラシの寿命
どんなに長くても3ヶ月に1回、できれば1ケ月に1回交換するのがベスト。
歯ブラシはだんだん弾力性がなくなり、プラークが落とせなくなってきます。
さらには、ナイロンが劣化して歯ブラシに細菌が付着しやすくなり、とても不衛生です!
また、1ケ月で大きく毛先が開いてしまうようであれば、それは力の入れすぎなので要注意です。

最低3ケ月に1回は交換を!

〇歯医者さんに聞いてみよう〇
歯ブラシ選びのポイントはいろいろあります。
「この歯ブラシは自分にあっているのかなあ??」
そんな時は私たちが、特に歯ブラシソムリエとも言える歯科衛生士が、歯ブラシ選びのお手伝いをいたしますので、
ぜひご相談くださいね。

お気軽にご相談を!!

☆知覚過敏について☆

2023年7月5日

くさび状欠損

こんにちは、あめみや歯科医院 院長 雨宮です。

夏になると、冷水を飲んだり、氷を食べる機会が多くなり、「歯がしみる」という症状が出ることがあります。
いわゆる知覚過敏です。
 
この原因の1つに、歯の根元がえぐれ、エナメル質と象牙質の境目に、くさびが打ち込まれたようになる
「くさび状欠損」があります。
 
この症状が悪化すると、むし歯や歯周病になりやすくなったりします。
 
どうしてこうなるのか?
それは、強すぎるブラッシング、歯ぎしり、食いしばりなどにより強い力が加わり続け、
その力が歯の根元の集中し、歯の表面のエナメル質に細かいクラック(ひび)が入り、
象牙質が露出してしまうからです。
 
このように欠損した部分にCR(白いプラスチック、いわゆるコンポジットレジン)という樹脂をつめて
しみる症状を軽減したり、審美的にキレイにすることもできます。
 
このようなことを防ぐためにも、定期的に検診でお口の状態を確認してもらいましょう。

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